交差点での直進バイクと右折車の事故

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警察庁のデータによると、2015年に発生した交通事故のうち、交差点内で発生した事故は全体の約40%(約21万件)を占めており、その中でも、交差点内での車両右折時の事故が占める割合は約16%(約3.4万件)と、出会い頭での事故に次ぐ事故形態となっています。

00_01今回は交差点での直進車と右折車の事故、いわゆる「右直事故」の過失割合について、報道でよく見られるバイクと車との右直事故の例を挙げて解説します。

【ご注意!】
ここで紹介した過失割合は、あくまでも一般的な基本の割合です。事故や事故当時の状況によって過失割合は異なります。あくまでもご参考とお考えください。
【事例1】信号機のない交差点における、直進のバイクと右折の車との事故
信号機のない同程度の道幅の交差点にて、右折しようとした車と、交差点を直進したバイクが衝突してしまいました。

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【過失割合】

A(直進のバイク):B(右折の車)=15:85

【解説】

信号機のない交差点における直進したバイクと右折した車との事故の場合、一般的な過失割合はA(直進のバイク): B(右折の車)=15:85となります。

基本的に信号機がない場所では、右折車は直進車の進路を妨害してはならず、右折する側はより入念な安全確認義務が求められます。それを怠ったという理由で、右折した側の過失割合が高くなるという考え方です。

なお、右折する側は以下の事実が認められると過失が上乗せされる可能性がありますので、より注意するようにしましょう。

● 右折時におけるスピードの出し過ぎ
● 右折時にウィンカーを出さなかった
● 直進車の至近距離で右折を開始した
● 右折時に徐行しなかった
● 右折先の横断歩道上に歩行者がいるにも関わらず右折し、交差点内で停止した状態で衝突した

反対に、直進のバイクに速度違反が認められた場合は、直進のバイクに、超過速度に応じた過失が上乗せされる可能性もあります。

【事例2】交差点における、赤信号を直進したバイクと右折の車の事故
信号機のある交差点にて、右折可の青矢印で右折した車と、赤信号で交差点を直進したバイクが衝突してしまいました。

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【過失割合】

A(直進のバイク):B(右折の車)=100:0

【解説】

この事例では、直進したバイクが赤信号での交差点進入という重大な過失が認められるため、一般的な過失割合はA(直進のバイク): B(右折の車)=100:0となります。

【事例3】信号のない交差点における、渋滞車両の左側を直進したバイクと、渋滞車両の間を抜けて右折をした車との事故
信号機のない渋滞中の交差点にて、渋滞車両が進路を譲ってくれると判断して右折をした車と、渋滞車両の左脇を抜けて直進したバイクが衝突してしまいました。

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【過失割合】

A(直進のバイク):B(右折の車)=30:70

【解説】

この事例の事故の場合、一般的な過失割合はA(直進のバイク): B(右折の車)=30:70となります。AとB双方で互いの存在が見えにくいケースではありますが、直進車優先の原則は働くため、右折の車の過失が高くなります。

直進のバイクについては、渋滞車両が前方を空けて停止しており、そこから進路を譲られた車両が進入してくることが予想できたにもかかわらず、それを怠ったということで、事例1に比べて過失が重くなっています。

なお、右直事故は右折時の曲がるタイミングや対向車の見落としなどによって発生しやすい事故であることがわかっています。それでは、どのようにしたら事故を防ぐことができるのでしょうか。

右直事故を防ぐには、「安全確認が第一」
事故を防ぐには、右折する際に安全確認を怠らないことが重要です。特に、対向車線の右折待ちの車の陰で直進車が確認しづらいときは、「大丈夫だろう」と見切り発車をせず、あくまでも視界が開けるまで待つことです。

自分の右折待ちのため後続車がいたり、信号が赤に変わりそうなときなどは、特に気持ちにあせりが出やすいものです。しかし、気持ちの余裕のなさから視界が狭くなり、右折先の横断歩道を歩行者や自転車が横断しようとしているのに気づかず、ケガなどを負わせてしまうこともよくあります。
目の錯覚に注意~バイクは実際の距離よりも遠くにいるように見える~
直進してくるバイクが遠くに見えたので、右折しても間に合うだろうとハンドルを切ったところ、思っていたよりもバイクの速度が速く、直進してきたバイクと衝突してしまうということも、よくあるケースです。
対向車線からバイクが直進してきた場合は、特に心に余裕を持って右折するようにしましょう。

右直事故は、他人を巻き込みやすく、被害も甚大になりやすい事故です。しかし、ちょっとした心がけ次第で、事故を防ぐことは可能といえます。運転する際は、そのことを十分認識した上でハンドルを握るようにしましょう。

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